行き当たりばったりの人生
人生を振り返って、そう思う人は少なくないと思います。
そして先日、まさにそんな感じで生きて来られて成功の真っ只中にある事業家の方と意気投合してその話で盛り上がりました。
しかし「行き当たりばったりでも成功」には、根拠と大切なポイントがあったのです。
人生は目標設定が大切?
多くの人は「目標を持って生きないと人生を無駄に過ごしてしまうよ!」と教えられます。
もちろん「命とは時間である」という意見もごもっともですし、無為にSNSに時間を費やしてしまったあとの嫌悪感はよくあることです。
しかし、これからの変化が激しい世の中では目指したものが5年後に存在するか、価値あるものであり続けるかもわかりません。
それが絶対的な目標への足踏みになることも充分考えられますね。
人生は偶然が8割
プランド・ハプンスタンス理論
(Planned Happenstance Theory)
面白い理論があることを数年前に知りました。
計画された偶発性理論(英語: Planned Happenstance Theory)とは、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授らが提案したキャリア論に関する考え方。
個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。
「人生は偶然が8割」。ふらふらと今がある自分が、どれだけ勇気付けられたことでしょう!
ただし、その中で自分が満足し幸せを感じられるためには「ただ偶然に身をまかせている」だけではうまく行かないようです。怠惰に流されていくだけですよね。
では何が違うのでしょう?
人生の偶然をチャンスにするために
プランド・ハプンスタンス理論はやはりサイコロで人生を決めるという偶然性ではなく、そこに小さな「主体性」とも言えることが脈々と流れてなくてはならないようです。
「プランされた偶然」と言われるわけです。
プランド・ハップンスタンス理論は以下の3つの骨子から構成されます。
【1】個人のキャリアは、予期しない偶然の出来事によってその8割が形成される
【2】その偶然の出来事を、当人の主体性や努力によって最大限に活用し、キャリアを歩む力に発展させることができる
【3】偶然の出来事をただ待つのではなく、それを意図的に生み出すように積極的に行動したり、自分の周りに起きていることに心を研ぎ澄ませることで自らのキャリアを創造する機会を増やすことができる【2】での偶然が起きた後、そして【3】での偶然が起きる前について、「プランド」すなわち「計画された」というニュアンスが見て取れます。
・・・中略
好奇心を持つ、諦めずにやりぬく、楽観的に取り組む、リスクを取る、柔軟に対応する。れらの行動特性を持つ人は沢山の大事な偶然と出会うことが出来、それがキャリアを推進させる原動力となるのです。(http://www.educate.co.jp/2008-10-05-11-32-19/64-2009-03-06-08-11-14.html)
小さな目標設定
私たちは、大きな夢を抱けとか、人生のゴールをはっきりと言われ続けてきたのではないでしょうか? もちろんそれでうまくいく人、ワクワクする方はOKです!
なかなかそれではワクワクしない方は、この理論に則って、感覚を鍛えてみてはどうでしょうか?
積極的な行動という心理では
「罪悪感」は先延ばし癖を助長する-guilty-is-the-best-source-of-bad-habit
でも触れています。
目標設定に関しては、もう1つ面白い考え方の本があります。次回にでもご紹介します。