「収入」よりも幸せをもたらすもの

何が幸福感を作るのか?

20歳前後の若者たちと日々接する中で、彼らが「成功」や「幸せ」に対して抱く価値観が、以前とは大きく異なっていることに気づかされます。

私たちの世代にとって、収入が多いことや、物質的な豊かさがあることは、幸せを手に入れるための直接的な指標でした。高収入の職業に就き、豊かな生活を送ることが、幸福への最短ルートであると思われていたのです。

しかし、今の若い世代は必ずしもそうではありません。彼らは、金銭的な成功だけでなく、自己実現や社会的なつながり、心の豊かさなど、さまざまな要素に重きを置くようになってきているのをひしひしと感じます。

選択肢が多いゆえの不安

価値観が多様化する一方で、「こうすれば幸せになれる」という明確な方程式が見えにくくなり、将来の選択肢に対して不安を感じる若者も少なくありません。

進路やキャリアについての漠然とした不安が、時には彼らの積極性や自己肯定感に影響を与えることもあります。

若者にとって、幸せの定義が明確ではなくなるほど選択肢が広がりすぎて、逆に不幸せなのではないかとさえ思えます。

収入より幸福感をもたらすものは

多くの人が現代社会において「収入」を気にしますが、実際には幸福感のすべてが収入に依存しているわけではありません。

神戸大学の研究によれば、人の幸福感には「自己決定」できること、つまり自分で選択肢を持ち、その中から自由に意思決定を行えることが大きく影響しているとのことです。

自己決定ができるということ

今の社会においては「正しさ」が極端に重要視されているようにも感じます。
つまり「正しい」か「間違っているか」であらかじめルートが決まっているような感覚です。

教育現場でも「自分の意見を主張する」ことより「正しい意見を知る」ことが重要視されているようにも感じます。つまり自己決定の自由を持つことが難しくなっているとも言えます。

加えて、職業におけるスキルや資格の取得が求められる時代において、自分が選んだ仕事であっても、その職務内容や働き方に制約を感じることが増えてきています。自分がやりたいことが必ずしもすべて実現できるわけではなく、組織や社会からの期待に応えるために、自分の行動が制約されることもあります。

自己決定の幅を広げるには

自己決定の幅を広げる1つは、複数の収入源を持つことが有効であると私は考えています。

収入が一つだけだと、その収入を失うわけにはいかず、その収入に依存する生活を選択せざるを得ない状況に陥りやすくなります。

複数の収入源を持つことで、経済的なリスクを分散でき、選択肢が広がり、自由な意思決定が可能になります。また、パートタイムやフリーランスなど、働き方自体を多様化することで、所属の制約から外れて自己決定の幅を広げることができるのではないでしょうか?

自己決定の幅を広げる時の罠に「自分の思い込み」があります。
視野狭窄に陥り、自己決定の選択肢が狭まる問題です。

それを防ぐためには、他者とのつながりを築き、人脈を広げることも重要です。
さまざまな分野の人々と関わり、多角的な視点を得ることが、より良い選択を可能にします。

コミュニケーション力はこういう場面でも重要です。
多くの人と交流し、視野を広げることが、自己決定の幅を広げるための最初の一歩といえるでしょう。

不明 のアバター

投稿者: Toshihiko Kobayashi

20数年間、コンピュータソフトの世界で技術者やマーケティングをしていました。   独立後、「コミュニケーションもテクノロジーである」と米国NLP協会の認定トレーナー資格を取り、SNSなども含めた人間のコミュニケーションの改善に取り組んでいます。   誰でも取り組めるNLP(神経言語プログラミング/コミュニケーション心理学)を日常、そしてビジネスに役立てていただきたいと思っています。   このBlogでは、日々のコミュニケーションの中から、いろいろなトピックを抽出するとともに、本やセミナーなどの紹介をしていければと思っています。 I have been working in IT engineer area for more than 20 years, and found that "Communication" is also a technology for people.    I acquired NLP(Neuro Linguistic Programing) Trainer license in 2012, and improve everyone's communication.

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