なぜ「新年の誓い」は達成されないのか

新年や、節目の時に誓いを立てますか?

年が明けると「今年こそは!」と意気込む方は多いと思います。
実は、私もそのタイプです。

しかし、「新年の誓い」が本当に達成された方ってどのくらいいらっしゃるのでしょうか? 私の周囲には残念ながら多くはないようです。

今年こそはと決意したはずの「早起き」
元旦からスタートするはずの「ダイエット」
毎年の「今年こそ英語勉強する!」
どうして大半の人が無理なのでしょう?

実はある調査によれば、その目標が達成される可能性はたった8%だそうです。(*1)

実は人間には新しいことを行う時に注意しなくてはいけない幾つかのポイントがあるのです。

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なぜ「人生のすごい気づき!」があった人ほど何もしないのか

世の中には「感動」が溢れている

社会もだんだんと落ち着きを取り戻し、人との再会が進んでいる方々もいらっしゃると思います。またこの巣篭もり期間に多くの勉強をオンラインでされた方も多かったのでは?

動きが出てくるとともにSNS上では「すごい学びが!」「感動しました!」「生まれ変わります!」などの前向きワードが散見されるようになったのは私だけでしょうか?

しかし、それらが持続して習慣化することはほとんどありません。なぜでしょう?

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「忙しい」人はずっと忙しい(2)

忙しいことは「善」?

前回の投稿「忙しい」人はずっと忙しい(1)では、物理学的に「乱雑さは拡大する」のが基本法則ということを書きました。

今回は本筋の心理学の面からこの状況を見てみます。

皆さん、「最近、私いろいろ忙しくて」という方と「最近、私、暇で」という方がいたら、どう思われますか?

「そういう人は【かまってちゃん】だよ!」という考え方は随分と浸透しましたね。しかし他の色々な側面もあることをご存知ですか?

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「忙しい」人はずっと忙しい(1)

エントロピーは増大する

私は「時間ができたらやってみたい」という人が何かをやりだすことに全く期待していませんし、そう言う人が時間が出来たということを見たことがありません。

実は「忙しさ」は自然にはなくならないのです。これを今回は物理学から、次回は心理学から書いていこうと思います。

「エントロピー」という言葉を聞いたことはありますか?

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目標をイメージ化することの功罪

Pros and Cons of imaging one’s goal setting. English summary is at the bottom of this article

「目標は明確に!」

目標を明確にすることはゴールの達成のために大切だとよく言われます。
確かに、曖昧なものをを探しに行くよりは、明確なものを探しに行くことの方が楽です。

「何かいい本はないかなぁ?」と本屋で探すより「心理学のベストセラー1位の方を探す」方が簡単です。

At TSUTAYA

ただし、そこには大きな落とし穴があるのです。

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またBlogスタートしました

またフレッシュな気持ちでスタートします

3年ぶりの再起動

(English summary is at the end)

前回のBlogが2018年4月「人生の目標に悩んでいませんか?」でした。

「計画された偶発性理論」と言われるPlanned Happenstance Theoryについて書いていました。まさしくその人生となり、NLPのコミュニケーションを学校の授業や企業研修で使うとともに、起業家研修などのお声がけをいただくようになりました。

あまりにもアウトプットが多くなり、また従来のコミュニケーションに加え、ロジカルシンキングやプレゼンテーション、戦略立案技術(スキルからの”棚卸し”)なども加わり多角的に「コミュニケーション」を見直す良い機会となりました。

「心理学と言語学から、人の考え方の「プログラミング」の内容を知り、同時に、「再プログラミング」する方法により、コミュニケーション改善や行動変容を促すのがNLPです(ザクっと過ぎますが)。そしてそれらを中心として紹介してきました。

しかし人間の良い変容を早く確実にするためには他の心理学要素なども個別に加えてゆく必要があると感じています(NLPは内包していますが概要技術には出てこない)。

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「話題が続かない」という人への3つのヒント Three tips for continuing your conversations

話題が続かないという悩み

最近よくお聞きします。特に初対面の時に何を話したらいいのかわからなくなると。

その悩みはよくわかります。例えば同じ業界の仕事をしているとかでは無い場合や、自分が興味の無い趣味の話をされている時とか・・・

困って、「そうなんですかぁ〜」とか「なるほどぉ〜」で話題が変わるタイミングを祈ったりした経験は私も沢山もっています。

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妻との会話も、スムーズではない私にとっては乗り越えなくてはならない課題です。笑
しかし解決方法はあります!

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「私、思ったことを言っちゃうタイプなのよね!」の裏側の心理

「私、思ったこと言っちゃうタイプ
だから人とぶつかっちゃう(笑顔)」

先日電車の中で、若い女の子のグループからふと、漏れ聞こえた会話でした。
こういう発言って男女問わず聞きませんか?

男性だと、イメージは「俺様タイプ」の人に多いでしょうか?笑周囲も「うんうん、わかるわかる、正直って大切だよね」的会話が展開します。

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その因果関係は本当?

実は、会話の相手が心を閉ざしてしまうと、話し手の意図は相手に伝わりにくくなるので効果的ではないのです。

ですから「思ったことを言っちゃう」のは言っていることを相手に理解してほしいという行為ではないのです。これはまた別の機会にメカニズムを書きます。

さて、
A) 思ったことを言っちゃう
だから
B) 相手と衝突してしまう。

って本当でしょうか?その因果関係は正しいでしょうか? A) が B) を引き起こすということです。

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それはあなたの心情で変わる(2)

思考は現実化する

前回の記事で、「コミュニケーションの中で言葉が持つ意味は7%しかない」の誤解について書きました。

I mentioned the rumors about communication which says words have only 7% of effective.
No, but people receive informations not only its words but nonverbal information. thats true!

伝えた内容が7%しか伝わらないなんてことはありません。
しかし、その信ぴょう性を相手が判断することに関しては、とても多くの示唆を含んでいます。

あなたが何か、「楽しいこと」を話している時、

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こういう表情をしていれば、相手はあなたの言葉を、そのまま受け入れてくれるでしょう。

しかしせっかく「楽しい(であろう)こと」「素晴らしい(であろう)こと」を話していても

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この表情では、相手は「何かを隠している?」「無理している?」という情報が伝わります。

現代は情報があふれ過ぎています。同じ物事に関して裏表二面の情報はすぐに取得できます。

ダイエット、健康法、就職先、独立するためのの方法、Facebookの活用法 などなど、何を信じたらいいのかわからないのが昨今です。
貴方が考えていることは、貴方の「非言語」領域に必ず現れます。
そして、貴方は「自分の考え」を成就させたいのです。つまり、「どうせ相手は受け取ってくれない」というメッセージは、受け取ってくれないように発してしまい、そのような結果を得てしまうのです・・・
なぜなら、一番人間が心地よいのは、「思ったとおりだ」になることだからです。

コミュニケーションは、よく、シンプルと確信と言われます。

それは人間は、思った以上に言語以外の部分、非言語を読み取る力が高いからです。

内容は「言語」しかし、受け取り方が様々である言葉は「確信の非言語」が非常に大事なのです。

次回は、非言語の振る舞いについて書いていきたいと思います。

Nonverbal information is really important, and we’ll take a look at these features from next article.

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全く新しいブランディングと、そのアウトプットのセミナーを5月に師匠と持ちます。
もちろん無料のフォローアップを含んでいます(ご相談ください)
自分自身がまず受けてみたい内容に仕上がっています!

小林はSNS, ムービーなどデジタルコミュニケーションを担当しています。
http://uran-nlp.net/kouza/

「言葉は7%の力しかない」の本当の意味

それはあなたの心情で変わる

人と会話していて、ふと相手の表情や身体のリズムが「先ほどまでと違うな」とか「いつもと違うな」ってよくあると思います。

そういう状況を読み取り、相手の心情をくんで、コミュニケーションをとることはとっても大事なことです。

メラビアンの法則

心理学の中で一人歩きしているのが、 「メラビアンの法則」と呼ばれるものです。
コミュニケーションの中で、言葉自体が伝わるのはたった7%。声のトーンなどで判断されるのが38%、ボディーランゲージなどが55%というものです。

メラビアンの法則
メラビアンの法則

 

 

 

 

 

 

 

それゆえ、「きちんとした身なりをしましょう」「身振り、手振りが重要です」というセミナーも多いです。

 

それは嘘です。でも重要な示唆があります。

メラビアンの心理学的実験は、「曖昧な言葉、例えば Please とか well とか好感・反感、どちらにも取れる内容を様々な表情だけで伝えた時にどのような反応をするか」という実験です。

身振り手振りは入っていません。
でも、「え!じゃぁ意味ないじゃん!」は早合点です。

 

重要なのは、一般の会話の全ての言葉は明確な意図を持って発せられているわけではないことです。人は「メラビアンの法則」に従い、貴方の発する、”曖昧な”言葉の真意、確信、意図、を感じ取っている可能性があるのです。

 

どんな点がポイントなのか、そして伝える側としての注意点など考えられることを、次から書いていきます。

参考:
・Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/アルバート・メラビアン

・日経BIZアカデミー
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100817/241570/?P=3