さすがに無くなった「よろしかったでしょうか?」というトーク
(English abstracts is written at the bottom of this article)
1年前くらいまでだったでしょうか?コンビニなどに行くと
- お弁当はお温めしてよろしかったでしょうか?
- レシートはお必要でしたでしょうか?
- コーヒーにミルクは御使いでしたでしょうか?
というトークが炸裂していました。
敬語に詳しい同志社女子大学の森山由紀子教授によると「以上でよろしいでしょうか」が相手の判断を確認する表現なのに対して、「よろしかったでしょうか」は「(あなたの判断はもう聞いたはずだが)私の認識はこれで間違いないか」と自分側の事柄を確認する表現で、この表現の背景には相手への配慮がある。「よろしかったでしょうか」を「よろしいでしょうか」の誤りと断じることはできず、相手に直接YES・NOを迫るのを避けるという意味で「聞き手への気配りによって生じた表現」なのだという。
(出典:http://www.nikkei.com/article/DGXMZO82543200Z20C15A1000000/)
なんか状況を勘違いしている教授もいらっしゃるようですが、初対面の人に向かって、「あなたは過去にこういうことをやられていたはずですが、今回もそれでいいですか?」というトークが気持ちいいわけがありません。
この「〜でしたでしょうか?」トークの意図は、重複しますが、
「あなたは過去からーーーということをやっていると私は判断していますが、今回もーーーされますか?」という意図で誘導しようとしています。
だから、違和感がたっぷりだったのです。
うまく、過去、もしくは多くの人が過去からやっている様子(だからあなたもそれに従え)を過去形を使って表現しようとしたのですが、失敗した例です。
前回のBlogでも前提条件が入った言葉の例を出しましたが、前提はいたるところで使われています。
アポイントの例
「お会いするとしたら、平日と休日のどちらがいいですか?」
これは「〜するとしたら」と仮定を入れていますが、文全体が「会うこと前提」です。
逃げられません。
「◯◯さんは、後輩にも優しい」とか言われると喜ぶ方は多いと思います。
「◯◯さんは優しい」の10倍くらいでしょう。なぜなら「にも」とつくことで、他の人にも優しいということを暗示しているからです。
言い返し(反論)の例
あからさまに「しかし!」とか「でも〜」とか言われると、人は防御体制に入ります。心を閉じてしまいます。
人は承認されたがっている動物です。
なので、相手がそう思っていることは認めてあげると話がスムーズに進みます。
これは相手の言っていることが正しい/正しくないではなく、「そう思っている状況」を承認するだけです。
「そういうご意見の方も多いです」
「よくそういうご意見いただきます」
これで相手は承認されます。ホッとするでしょう。
しかしこの返答には裏メッセージがあります。
「そういう意見もありますが(実は違うのです)」
「そういうご意見いただくけど(実は違うです)」
だから今、私がお話しようとしているのです。です。
この裏メッセージがうまく伝えられれば、思ったように会話は展開してしまいます
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There had a chance to hear like “Has it all right” from shop workers.
This talk means “You might do this way before and it was OK at that time”.
This phrase is used to very new customer.
You might know it is really strange that someone you meet first time. We don’t know he/her custom. 🙂
I’ll teach this point on my communication seminar on 10/18!!