「大丈夫です!」or「〜で大丈夫ですか?」
(English abstracts is written at the bottom of this article)
注意して周囲の会話を聞いてみてください。
- レシートは大丈夫ですか?
- 「このやり方でいいですか?」「大丈夫です!」
- お出しするのに少しお時間いただくのですが、大丈夫ですか?
etc.
「大丈夫」の本来の意味
- あぶなげがなく安心できるさま。強くてしっかりしているさま。「地震にも―なようにできている」「食べても―ですか」「病人はもう―だ」
- まちがいがなくて確かなさま。「時間は―ですか」「―だ、今度はうまくいくよ」
goo辞書より。
本来は安否を気遣う言葉です。
もしくはトラブルが起こるかくらいのシチュエーションで、そのプロセスの可否に関して使う言葉。
この写真は、台風の中を家まで15km走って帰ろうという状況をfacebookにアップしたものです。これは本当に「大丈夫?」です。笑
「前提」という考え方
ちょうど「大丈夫」の乱用に関して、何か書こうと思っていたら、友人で、日本式マナー研修を海外にも展開されている(株)コントレール(http://www.contrail-hrd.com) 代表取締役の人見さんが、疑問を呈していらっしゃいました。
そうか!「大丈夫」は安否を尋ねる言葉だったと、違和感がすごく腑に落ちました。
不安を解消してあげる社会
言葉は常に時代を反映して変化します。
前述のWikipedia でも
[補説]近年、形容動詞の「大丈夫」を、必要または不要、可または不可、諾または否の意で相手に問いかける、あるいは答える用法が増えている。「重そうですね、持ちましょうか」「いえ、大丈夫です(不要の意)」、「試着したいのですが大丈夫ですか」「はい、大丈夫です(可能、または承諾の意)」など。
と「可否にも使う」と追記してます。
ここからは私の自説です。
日本の現代社会は、とにかく「トラブルを起こしたくない」社会なのではないかと。
もともと日本人は「和」を大切にする民族です。
「こういうやり方で正しいですか?」「そのやり方でお願いします」
が、
「こういうやり方で問題が起きませんか?」「問題は起きません」
のやりとりになっているのかもしれません。
「前提」という罠と武器
つまり、「トラブルを起こしたくない」という前提で話を進める社会になっているということです。
実は、前提条件は言葉の隅々に隠れています。
例えば「〜すればもっと良くなります」は「今も良いけど改善するといい」という前提が入っています。
具体的に言えば
「こう修正ください!」と命令するより「こうするともっと良くなります!」と言った方が心理学的に確実に受け入れられやすいのです。相手の行為を否定しないからです。
前提は、非常にコミュニケーションに使える技術です。
また書いていきます。
————————–
10/18の日曜の朝、心を開き、前提をうまく使いながらお願いごとをするNLPコミュニケーションを勉強してみませんか?
https://www.street-academy.com/myclass/5300
より日常にNLPを活用できる無料メルマガがおかげさまで大好評です!
「即!現場で使える!実践心理学コミュニケーション
—–
I often have a chance to hear “Daijobu?” means “Are you all right” instead just “OK”.
I think this situation means everyone will not cause troubles every situation.
This kind of communications which had under meaning called “Premise”.
That is really effective on bad side or good side.
“「大丈夫です」をOKの代わりに使ってませんか?” への 2 件のフィードバック