それって「言い訳」じゃない?(その1)

なぜ「言い訳」するのだろう?

私にも言い訳ぐせはあります。皆さんはどうでしょう?

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前回の「私、思ったこと言っちゃうタイプだから人とぶつかっちゃう」の記事に関しては、「違う見方もあるんじゃない?」と感想をいただきました。その部分を整理して書いてみます。

「言い訳」には
1. 言い訳をする心理
2. 言い訳の文章を作るメカニズム
があると考えています。

「言い訳」する心理

1年ほど前から「アドラー心理学」の本がビジネス書の上位に出てくるようになりました。アドラー心理学の一部を乱暴にまとめると「人は自分の見たいように世界を見て」「その世界観が実現するように物事を動かす」と私は考えてます。

だから、「私はダメな人間なんだ」と思えば、ダメを認識できる失敗を犯し、世間のダメ評価ばかり集める。「私は優れている」と思えば優れていると承認してくれる人を愛し、人を蔑んででも自分の優位性を保つ。

これ、すごく当てはまると思います。

つまり、いままでは
「外部の要因(人、物)が私を怒らせた」だから対処を考える。
だったのが
「内部の要因(私)が怒りたかった」だから怒る要因を探した。
になるのです。

例えば子供の教育で、親とその祖父母の意見がぶつかっちゃうことってありますよね。
ある行為に、お母さんは叱ってしまう、おばあちゃんは優しくすると「そうやって甘やかさないで!」と言ってしまう。

同じ行為でも、対象に抱いている自分の世界観(内部要因)で結果が180度変わるわけです。外部要因が物事を引き起こしているなら、2人の反応は同じになるはずです。

「承認欲求」による言い訳

自分の中の「世界観」をわかって欲しい、承認して欲しいという欲求は多くの人にあると思います(アドラーはその欲求を持ってはいけないと強く主張しています)。

「私を認めて欲しい」の表れが言い訳をつくる原動力なのではないでしょうか?

次回は、言い訳の文章をつくるメカニズムについて書いてみようと思います。
逆にそれを知っていると、その方の言い訳をうまく解除してあげられて、良い方向に進むかもしれません。

いずれにせよ、お互いに安心感が通っていれば無理もなくなるのですが・・・

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投稿者: Toshihiko Kobayashi

20数年間、コンピュータソフトの世界で技術者やマーケティングをしていました。   独立後、「コミュニケーションもテクノロジーである」と米国NLP協会の認定トレーナー資格を取り、SNSなども含めた人間のコミュニケーションの改善に取り組んでいます。   誰でも取り組めるNLP(神経言語プログラミング/コミュニケーション心理学)を日常、そしてビジネスに役立てていただきたいと思っています。   このBlogでは、日々のコミュニケーションの中から、いろいろなトピックを抽出するとともに、本やセミナーなどの紹介をしていければと思っています。 I have been working in IT engineer area for more than 20 years, and found that "Communication" is also a technology for people.    I acquired NLP(Neuro Linguistic Programing) Trainer license in 2012, and improve everyone's communication.

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