思ったように事が進んでいない人に絶対オススメ
フロイト、ユングは聴いたことはあっても、「心理学の三大巨頭」の一人であるアドラーの名前を知っている人は少ないと思います。かくいう私もそうでした。
安藤美冬さんが「2013年呼んだ本の中のベスト」と書かれていたので即買いしました。
自分の中でちょっとバラバラ気味だった「成功哲学」や「引き寄せの話」や「NLPの手法」が1つにまとまり、しっかりとした軸が出来た感じがします。
「よーしがんばろう」と思うと、何か障害が出て来る。「行動の理由は明確なんだけど、心の奥からワクワクしない、だから先延ばしになる」こんなことってありませんか?
あなた自身の不幸はあなた自身が「選んだ」もの
人は常に「変わらない」という決心をしている
様々な口実を儲けて人生のタスクを回避しようとする事態を指して、「人生の嘘」とよぶ
厳しい言葉の連発だし、「それはわかっているんだけどさぁー」ということに関して「哲人」とそれに歯向かう「青年」の会話で深く落とし込んでいくので読んでいくとなるほどと納得です。そして確信の
すべての悩みは、対人関係の悩みであり、対人関係からの自由とは、すなわち他者から嫌われることである
という題名につながる強烈なセンテンスが、ちょうど本の中盤にあります。
後半はこれらから前に進む話になります。つまり「過去を断ち切り、今これからをどう生きるか」です。
・自分の課題と他者の課題を切り分けること
・より大きな共同体の声を聴け
・勇気づけというアプローチ
・ここに存在しているだけで価値がある
そしてこれら項目を順に読んでいくことで「コミュニケーションの道具の集合体」のNLPと「引き寄せの法則」が、実は同列に並んでいたのだなと気づきました。
NLPでは、トラウマがあったとしても、そのトラウマに戻って原因を解消するというよりも、今、この状態でそれをどう捉えどう変化させるかにフォーカスします。
また、「引き寄せの法則」もこれから進もうとする純粋な願望による行動だと考えています。
まとめ
「前に進むためにはこうしたらいい」という一般公式に関して胸の中に”ザワザワ”っとしたものを感じたり、願ったり、アファーメーションを繰り返しても効果が今ひとつという方は、この本の根本を腑に落として、新たな気持ちでそれらを再スタートするともしかするとうまくいくかもしれません。
私の「断酒」が、心地よくうまくいっているのもこの本が下地です。別に呑んでもいいんですが、それは人生の脇に置けたというあっさりとした方向転換のような気持ちです。
「あたまでは判っている、聴いたことがある」ことを、執拗なほどの「青年」の反論に「哲人」が穏やかに例えをいれながら答えていく流れは、様々な現場で利用できる内容だと思いました。
“【読書メモ】「嫌われる勇気」岸見一郎/古賀史健” への 1 件のフィードバック